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 下記(このページ)は、主として大学院分野責任者の研究内容を記載しています。入試で出願する分野の決定等に、参考資料としてご利用ください。

 

大学院指導教官の研究内容

下記の研究テーマ概要のほか、「長野県看護大学研究業績検索システム」もご参照ください。

看護基礎科学

 

分野 教員名 研究テーマ




喬 炎教授

博士(医学)

新しい褥瘡モデルの開発
 褥瘡は皮膚の局所圧迫による虚血性創傷で、難治性であり、二次的感染を起こすと容易に重篤化し、患者の生命を脅かす事態に陥る。その治療法や予防法を確立するためには、実際の臨床状態に近い動物モデルの開発が必要不可欠で、我々はヘアレスラットを用いて独自の手法で実用性の高い褥瘡モデルの開発を行っている。

ブルーライトによる褥瘡の早期診断法の開発

 褥瘡の多くは初期段階の発赤(紫斑)からさらに潰瘍へと進行することが臨床でよく観察される。この発赤レベルでの早期発見・治療により悪化への抑制が可能であると考えられる。しかしながら、類似する発赤は自然に消退する充血による変化も存在して、両者の区別は困難であることが現状である。我々はブルーライト(紫外線を中心とした光線)を用いて褥瘡の早期段階における診断法の開発を行っている。本研究は国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同で行う予定である。

褥瘡の早期診断の「ガラス板圧診法」の科学的検証

 前述の早期褥瘡と充血の区別は実際に臨床現場では「ガラス板圧診法」が推奨され、発赤の判別に用いられているが、この方法の科学的根拠は限られ、積極的に臨床現場で使用されていない。この「ガラス板圧診法」の信頼性と妥当性を検証するために、圧迫性傷害動物モデルを用いて、「ガラス板圧診法」の最善条件を科学的に検討し、エビデンスのある方法の確立を目指す。本研究は東京理科大学との共同で行う予定である。

幹細胞培養液の局所投与による褥瘡の早期治療法の開発

 再生医療は近年、脚光を浴びている治療法であり、従来では治療が不可能であった疾患の治療に幹細胞から誘導された心筋細胞などが応用されつつある。このような再生医療が難治性褥瘡の治療にも応用できないかと考え、現在、一般社団法人国際抗老化再生医療学会との共同研究で幹細胞培養液の局所投与によって、早期褥瘡の治療法の開発を試みている。

温泉療法の科学的検証

 温泉療法は日本古来の病を癒す方法であるが、科学的な根拠が乏しい。長野県は温泉が多く、現代医療の一翼としてもっと温泉を理解し、その応用を広めるために、県内多数の温泉施設の協力を得て、動物実験など科学的検証を行っている。

漢方「八仙逍遥湯」浴による褥瘡の早期治療法の開発

 古来より創傷治癒に対して、漢方による薬湯浴が用いられてきた。その中、「八仙逍遥湯」は中国古代から伝わり、中国の医療現場において現在も応用されている。一方、褥瘡は難治性皮膚創で、臨床上大きな問題となっている。漢方浴が褥瘡に対して治癒促進作用があるかどうかは不明である。そのため本研究では「八仙逍遥湯」を浴用剤として使用し、動物の皮膚圧迫性傷害創に対する影響を検討する。

メッセージ: 褥瘡は全世界の共通の医療難題である。その早期診断と早期治療法の開発によって、患者さんを苦痛から解放されることはわれわれ医療・看護職の使命でもある。当分野において世界のどこにも通用する一流の研究を一緒にやりましょう。

太田克矢教授

博士(医学)

看護学科新入生への理科的基礎知識の教授方法の開発

看護学科で学習を開始するのに必要な理科的基礎知識を、高校までの過程で習得していない学生に対して、よりよい教授方法を開発している。 看護系の学部や学科への入学時点で、看護師学校養成所に定められいる教育内容を修得するための理科的なリテラシーを、有していない学生が多い。そこで本研究では、看護学科で学ぶ為に必要な、理科的基礎知識の教授方法を、いくつかの個別の項目ごとに開発し、これらの効果について検討している。

水中運動を用いた高齢者ヘルスプロモーションに関する研究
輸液中に発生する気泡の抑制法方の開発

メッセージ:研究をすることは「ものごとをじっくり看て考える」ということに繋がります。私たちと一緒に大学院で学びませんか。



治療
坂田 憲昭教授
(医学博士)
黄色ブドウ球菌感染症の迅速・簡易診断法の開発
院内感染および市中感染の原因菌として、黄色ブドウ球菌は我々ヒトにとって身近でありかつ極めて重要な存在である。現在、この菌による感染症の診断には、数多くの方法が考案され実際に利用されている。この研究では、そうした既存の検査・診断法に比して、より迅速に特別の機器・器具や熟練した手技等を要することなく、医療現場においても簡便に利用できる方法を、同菌の産生する外分泌タンパク質を新規マーカーとして開発することを目標とする。
細菌増殖に伴う細胞壁の代謝調節機構の解明
菌体を浸透圧変化などの外的環境の変化や、免疫機構などから守るための存在として、細菌細胞壁は菌にとって極めて重要なものである。しかし、菌は自らが分裂・増殖し、さらには感染を成立させるための毒素・酵素等を分泌する際には、この強固な構造体を適切な部位およびタイミングで一時的に分解し再構築を行う必要がある。我々はこうした細菌細胞壁の代謝過程に関ると推測される新たなタンパク質を見出した。そして、これを含めた複数の酵素群から構成されると考えられる代謝複合体の構造と、その厳密な活性制御機構について研究している。このことは、従来からの抗生剤に代わる新たな感染症治療法の開発を目指したものである。
海藻由来の抗菌物質をシードとした新規抗菌剤の開発
近年、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に代表されるような多剤耐性菌の出現と広がりが、医療機関内ばかりでなく一般社会においても大きな問題となっている。この研究では、こうした新たに出現してくる多剤耐性菌に対して著効を示す全く新しいタイプの抗菌剤を、海藻から分離された抗菌物質をもとに開発し、その構造との活性相関および作用機序を明らかにして、最終的には臨床へ応用することを目的とする。

 

 

 

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基礎看護学

 

分野 教員名 研究テーマ
基礎看護学

伊藤祐紀子教授

修士(看護学)

博士(看護学)

1 看護における共感の研究
看護における共感に関する研究の動向や課題を捉えるための文献研究や、臨床の日常場面で交わされる患者−看護者の相互理解・相互行為の場面に焦点をあてて、そこで生じる共感のプロセスとその構造を明らかにする質的帰納的研究を進めてきました。
2 看護技術における行為の構造化に関する研究
血圧測定、ガウンチェンジ、リネンチェンジ、シャンプーに焦点をあてて、それぞれの看護技術に内包される身体性、順序性の特徴を共同研究で明らかにしました。4つの技術に共通していたのは、患者の療養空間でケア関係を結び、ケア空間に整えることからはじまり、終了時にはケア関係を解消し、ケア空間をもとの療養環境に整えるという特徴でした。また、それぞれの技術独自の特徴が見いだされ、共同研究の楽しさも発見しました。
3 臨床における看護師の身体のありように関する研究
博士課程で着手したテーマですが、いまだに探究は続いています。これまで看護の場にある「身体」の捉えとして、所学問領域における身体論と看護における身体の捉えを比較検討したり、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチをもとに「患者への気がかりをもとに看護していくプロセス」を明らかにする取り組みをしてきました。常々経験的に看護師には、看護のための独特の触角(誤字ではありません)とシックスセンスがあると感じています。それを事象として捉え明らかにしていきたいと考えています。

メッセージ:私にとって大学院での学びは、“これぞ学ぶことの神髄”という体験でした。自らの関心を研究課題としてとことん探究してみませんか。時に伴走者となり、時に支援者、指導者となり、教育研究に携わるものとして共に学んでいきたいと思っています。

宮越幸代准教授

修士(看護学)

1

途上国と日本の看護の違いについて、その違いをもたらしている臨地の状況や文化、歴史、社会情勢等の影響を考慮しつつ、看護の基本となる普遍的な原理・原則に即した効果的な国際協力手法について探究する。

2

中南米各国の専門職教育において歴史のある社会奉仕実習の効果と課題、特に看護職による高度実践や専門職連携が途上国の地域保健にもたらす影響を具体的に検証する。

3 災害被災地の救援にあたる支援者の安全管理・健康管理上の課題を具体的に明らかにし、被災地の復興に間接的に寄与しうる方法と内容を検討する。
4 遠隔授業システムによる授業配信がもたらす利便性と受講生への教育効果、副次的効果について検証した結果を、開発途上国の医療従事者への技術教育に必要な環境整備および評価方法の開発に活かすとともに、国内外の複数の大学間での経験が共有できるシステム構築に必要な条件を明らかにする。

メッセージ:国際看護に必要な視点、実践力は国内外に関わらず常に私たちの身の回りで求められています。災害看護にも通じるフィールドに切りこむ力や適応力、応用力を国内外で発揮しながら、その原則を具体的な事実から共に検証してみませんか?

看護管理学

金子さゆり教授

博士(医学)、修士(看護学)

 

1 看護管理者のコンピテンシーに関する研究
安全で質の高いケアを提供していくためには、看護人的資源の質向上が必須であり、そのためには看護管理者のマネジメント能力の向上(コンピテンシーの獲得)が欠かせません。看護管理者のマネジメント能力の向上を目指した効果的な組織的人材育成の方策を検討することを目的に、インタビュー調査とアンケート調査を進めています。
2

看護管理者、看護師、看護学生のストレスマネジメントに関する研究

看護管理者の抱えるストレス、看護師の勤務実態(交代勤務、超過勤務、休憩時間など)と疲労・ストレスによる医療安全への影響、看護師のワークライフバランス等について検討しています。また、看護学生のストレスコーピングに関する研究も行っています。

3

長期療養施設における安全管理とケアサービスの質評価に関する研究

長期療養施設における患者安全とケアの質についてストラクチャー、プロセス、アウトカムの3側面から検証を行い、合理的な医療・介護サービスの提案と質改善システムの構築を目指して研究を進めています。

4

在宅医療・介護サービスの質評価に関する研究

在宅領域における医療・介護サービスの質評価を目的に、脳卒中で在宅療養している療養者と家族を対象に、在宅療養中に受けた医療・介護サービスと療養者のQOLや主介護者の介護負担との関連を検証しています。

5

急性期の看護人員配置と医療の質・安全に関する研究

急性期病棟における看護業務量、投入されるマンパワー量、インシデント・アクシデントとの関係から、安全な医療が提供できる適切な看護人員配置について検討しています。

メッセージ:大学院では、医療の質と安全、看護管理に関する理論と実践の統合を図りながら、安全で質の高いケアに資する効果的な看護管理の探究を目指しています。 限られた社会資源の中で、患者の安全確保はもちろんのこと、医療や看護の質をいかに向上させることができるかについて一緒に考えてみませんか。

 

 

 

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発達看護学

 

分野 教員名 研究テーマ


・助産看

藤原聡子教授

博士(医学)

修士(人文科学)

第2次世界大戦後の日本の医療施設における助産活動に関する文献研究

 「精神予防性無痛分娩法」が中国から日本へ導入された経緯と、無痛分娩法を取り入れることで日本の施設分娩における妊婦管理にどんな影響があったのかについて、医史学的な視点により文献調査研究を行っている。

2

セクシュアリティに関する近・現代日本と中国の育児雑誌等を題材とした文献研究

 日中の育児雑誌、日中のWEB新聞記事などを題材に採りながら、「性」「不妊」「思春期性教育」をテーマとして、比較研究を行っている。

江戸時代の育児書・助産書の翻訳と日中の助産史、助産教育の歴史研究

 賀川玄悦の「産論」の翻訳を行っている。中国の基礎看護教育や看護継続教育について著書にまとめている。

メッセージ:助産の文献研究に関心のある方と、ともに研究していきたいと考えています。





竹内 幸江 准教授

修士(看護学)

きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケア
 きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケアについて、介入時期、子どもと親の援助ニーズ、支援体制に必要な要素を明らかにし、具体的に運用できるグリーフワークプログラムを作成し、その効果について検討することを目的に研究をしています。

2 終末期にある子どもと家族へのケア
 終末期にある子どもと家族のニーズについて、子どもを亡くした家族を対象に調査しています。また、終末期の子どもと家族をケアする看護師のメンタルヘルスケアの体制つくりについても調査研究をしています。

メッセージ:小児がんをはじめとした小児慢性疾患についても研究テーマとしています。さまざまな健康障がいをもつ子どものためにできることを一緒に考えていきましょう。

成人看護学

安東由佳子教授

博士(保健学),

修士(保健学)

1

慢性疾患患者のセルフケアに関する研究

 慢性疾患には,現代の医学では完治が難しいものが多く,生涯にわたって疾患を上手く管理して,再発や重症化を予防していくことが課題となります.その人らしく生きながら,疾患を適切に管理するために,看護師にはどのような支援が可能でしょうか.その看護方法について探求しています.

「平成29年度修士課程修了生テーマ:成人期発症1型糖尿病患者におけるセルフケア能力に関連する心理・社会的要因」

2

慢性疾患患者のQOLに関する研究
 慢性疾患には,生涯にわたる疾患管理が求められますが,同時に,QOLを低下させないことも重要になります.成人看護学分野では,慢性疾患患者のQOLに影響を及ぼす要因について研究しています.

3

看護師のメンタルヘルスに関する研究 
 看護師が確実に看護支援を提供していくためには,看護師自身が心身ともに健康である必要があります.成人看護学分野では,看護師や看護学生のメンタルヘルス(精神的健康)についても研究しています.
「平成29〜32年度 科学研究費補助金(基盤研究C)研究代表者:看護学生のキャリア教育につながるマインドフルネスを活用したストレス対処力育成」
「平成26〜28年度 科学研究費補助金(挑戦的萌芽)研究代表者:看護キャリアモデル構築につながる大学生への体験交流型教育の試みと有効性の検討」

メッセージ:慢性疾患患者の看護や成人期にある人々の急性期ケアに関心がある方は,気軽にご相談ください.成人看護学は,臨床にとても近い分野です.成果を現場に還元できる研究の楽しさを一緒に体験しましょう.

 

 

 

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広域看護学

 

分野 教員名 研究テーマ
老年看護学 渡辺 みどり教授
(看護学博士)
施設入所高齢者の主体性維持に関する研究
 介護保険施設入所高齢者のケア提供者との相互作用や主体的な行動のプロセスに関して研究しています。
認知症高齢者の終末期ケアに関する研究
 介護福祉施設にで、認知症高齢者とその家族が直面する意思決定・事前意思決定について研究しています
在宅認知症高齢者の家族介護者のストレス・マネジメントとQOLに関する研究
 「在宅認知症高齢者の家族介護者におけるストレス・マネジメントとQOLの関係」(平成16年〜18年度長野県看護大学特別研究補助金:研究協力者)など、家族介護者のQOLを高める看護方法について研究しています。
高齢者ケア施設看護職者の専門職的自律性に関する研究
 「介護老人保健施設における看護援助の構造と実践的教育モデルの開発」(平成16年〜17年度科学研究費補助金 基盤C:研究代表者)など、介護保険施設の看護の専門性を追究しています。
メッセ−ジ:「高齢者がよりその人らしく生きる」ことを私たちはどう支えられるのでしょうか?一緒に考えてみませんか。
精神看護学

岡田 実 教授

博士(看護学)

患者の暴力と攻撃に対処する精神科看護実践に関する研究

 医療従事者が遭遇する暴力の問題はもはや精神医療だけの問題ではありません。広範な医療保健福祉の現場で発生している暴力にそれぞれの専門職者がどのように対処しているのか、その実際の姿を研究しています。

精神科における患者‐看護師間の対立状況を解決するコミュニケーションスキルに関する研究
 医療現場で発生している暴力の背景には、患者‐医療従事者間に生じた対立状況とそれへの対処・解決策に問題があると考えられます。発生した暴力に適切に対処するだけでなく、対立状況に一定に解決をもたらしどのようにすれば暴力の発生を防止できるかを研究しています。
看護教育における暴力への対処策の位置づけに関する研究
 医療現場では新人看護師の多くがリスクに囲まれています。これらのリスクに適切に対処するスキルを看護教育でどのように位置づけが可能なのか、そしてそのプログラムはどのようにあるべきかを研究します。
精神科救急および急性期状態の患者に対する看護実践能力に関する研究
 現在、医療現場は多くのリスクを抱え込んでいます。突然の行動変容のため精神科的な対処が求められる場面も増えています。いわゆるこうした「行動救急」への対処は精神科看護師に期待されている専門性のひとつでもあります。緊急事態への対処が求められる精神科看護師の専門性について研究します。
リエゾン看護師としての能力開発および精神障害者の地域支援に関する研究
  精神専門看護師(CNS)としての実践能力を培うために、スーパービジョンを受けながら、救急・急性期におけるケア、コンサルテーションやコーディネートの方法を実践的に理解することを目指します。また、地域移行を果たした精神障害者の地域支援の在り方をACTなどの実践から学びます。

メッセージ:精神科看護師の抱えている諸問題や看護実践をめぐる諸課題に向き合い、看護実践に寄与できる方策を考えましょう。

有賀美恵子准教授

博士(看護学)

 

 

 

 

 

高校生の不登校や学校不適応に関する研究

 高校生の不登校や学校不適応の予防,より健やかな学校生活への支援を可能にするために,登校回避感情に影響する要因について研究し,より効果的な支援のあり方を検討しています.

精神疾患が疑われる高校生への養護教諭のかかわりに関する研究

 学校現場では,精神医療との連携が必要な事例も多く,これらに対応,調整できる専門職として養護教諭の役割が重要視されています.養護教諭の支援の現状や課題について研究し,より効果的な援助方法を検討しています.

精神疾患が疑われる高校生への早期介入に向けた「学校‐専門多職種連携支援モデル」の開発

 精神疾患の急性期への対応は,医療機関のなかだけにとどまらず,地域や学校においても展開されています.課題も多く,教育現場と精神医療との連携や地域における支援のためのネットワークづくりが必要です.現在は、「学校‐専門多職種連携支援モデル」の開発を目指して研究を進めています.

メッセージ:思春期のメンタルヘルスや支援について,いっしょに研究してみませんか.





安田 貴恵子教授

博士(看護学)

共生社会における当事者を中心とした支援システムと地域づくりに関する研究

  介護保険制度を利用するほどでもないけれども、身体の不調を感じたり生活の支障が生じていたりする段階での予防と生活支援方法に関する研究に取り組んでいます。現在は、認知症の気づきの段階の把握方法と支援方法に関する地域マネジメントを構造的理論的に説明することに焦点をあてています。

山間地域の在宅療養者と家族の生活支援と包括的なケア体制に関する研究

 これまで家族介護者の介護体験に関する研究に取り組んできました。山間地域は、ヘルスケア資源が少ない状況で住民のニーズに応える必要があります。行政、地域包括支援センター、診療所の看護職の役割、連携機能について研究しています。

住民主体の健康づくり活動の方法に関する研究

 長野県は保健補導員活動の歴史があり、地区組織活動が綿々と続いています。健康づくり活動は、日常生活の中に取り込まれることによって継続性が担保されます。そこで、健康づくり活動に関わる当事者の視点からの体験や認識の変化に関する研究に取り組んでいます。

地域看護職者の人材育成・能力開発に関する研究

 日々の実践活動の経験を通して学び成長するプロセスを可視化する研究や学び合う場づくりに取り組んでいます。地域看護の現場で感じている、日々の業務の中ですっきりしないことやもやもやとしていることを言語化して、立ち止まって考えることを通して、気づきとなり保健師としての自己イメージが形成されます。学びや学び方の言語化とその継承方法の研究に取り組んでいます。

メッセ−ジ:保健医療福祉制度の変化に伴い、地域看護活動も大きく変化してきています。このような時にこそ、看護の対象者を中心に据えて、その人のもつ力や人々が支え合う力を丁寧にとらえていくことも大切です。一緒に学んでみませんか。

里山

・遠隔看護学

北山 秋雄教授
(保健学博士)

「里山における災害被災者支援のための遠隔ケアシステム構築に関する研究」平成24-27年度日本学術振興会 研究代表者 基盤研究A  補助金総額約3,000万円)
 平成15年8月27日、遠隔ケアシステムに関するビジネス特許(出願番号:2003-302676)を特許庁に申請し、平成17年度〜平成23年度の間、2回続けて日本学術振興会科学研究補助金(基盤研究B)を得て、阿南町社協で臨床試験を繰り返し、現時点で最先端最高水準の遠隔ケアシステム「サラスSalus」の基本系を完成させました。サラスの潜在性・可能性は極めて高く、地域の総合生活支援、へき地・災害被災地の再生復興に最適なツールでもあります。今年度から新たに4年間、上記の研究課題で日本学術振興会科学研究補助金(基盤研究A)に採択されました。本研究は、2011.3.11の東日本大震災以降喫緊の課題となっている、過疎・高齢化に直面しているわが国の中山間地域の里山における災害被災者支援のための遠隔ケアシステムの構築を目的としています。サラスによる先進的地域福祉の「まちづくり」を通して、県内外のへき地・災害被災地の再生復興に取り組みたいと思います。この分野では本学が世界をリードする位置にあり、「遠隔看護学 (telenursing)」という学問の創生も視野に入れて教育研究を行っています。
*サラス(Salus)・・・ギリシャ神話の健康と安全の女神
サラスのHP:

http://www.nagano-nurs.ac.jp/irc/kouken/enkaku/index.htm

「性的搾取及び性的虐待被害児童の実態把握及び対策に関する研究」 (平成12-14年度厚生省厚生科学研究費補助金 研究代表者 補助金総額1,370万円)
 本研究は、潜在化しやすいと言われている性的被害の実態を保健医療福祉および司法の立場から検討し、早期発見の方法、専門家や機関がとるべき望ましい初期対応に関するガイドライン/マニュアル等を作成することを目的としました。
「中山間地域の里山における女性高齢者の健康資源開発に関する研究」」(平成19-22年度日本学術振興会 研究分担者 基盤研究C 補助金総額390万円)
 里山を「人間社会とその生活環境としての自然が持続的に共存関係を維持している地域」と捉え、遊休農地を利用した高齢者のグループ農業を通じて、健康資源としての里山の活用の方策について探究しています。
 上記の他、本学大学院博士前期課程(2006年度)と博士後期課程(2008年度)に「里山看護学(Satoyama Nurisng)」分野を創設し、「里山資本(Satoyama Capital)」等の研究を通して、「里山看護学(Satoyama Nurisng)」という学問の創生も視野に入れた教育研究を行っています。
メッセ−ジ:「理論なき実践は盲目であり、実践なき理論は不毛である」。愛と知恵と勇気と実行力と幾ばくかの天運があれば現実を変えられる。「天を怨みず人を尤(とが)めず」 「無常を識りてなお気高く、凛々しく、潔く」天命を成就したい。

座馬耕一郎准教授

博士(理学)

里山の日常生活にみられる健康行動の抽出

 生活の中のさまざまな行動には、健康を作り出す行動が含まれていると考えらます。 そうした意図しない潜在的な健康行動を、人と自然が密接にかかわりあう里山の日常生活の中から抽出していきます。またそういった潜在的な健康行動と、意図して行われる健康行動との関係についても、探っていきたいと思います。

メッセージ:里山での暮らしには、人が健康で暮らすためのヒントが隠されていると考えられます。自分の日々の暮らしの中にある「健康資源」をみつめ直す機会にもなると思います。