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トップページ >> 大学概要 >> 大学院 >> 大学院指導教官の研究内容

 

 下記(このページ)は、主として大学院分野責任者の研究内容を記載しています。平成25年度入試で出願する分野の決定等に、参考資料としてご利用ください。

 

 

大学院指導教官の研究内容

下記の研究テーマ概要のほか、「長野県看護大学研究業績検索システム」もご参照ください。

看護基礎科学

 

分野 教員名 研究テーマ




喬 炎教授
(医学博士)
新しい褥瘡モデルの開発
褥瘡は皮膚の局所圧迫による虚血性創傷で、難治性であり、二次的感染を起こすと容易に重篤化し、患者の生命を脅かす事態に陥る。その治療法や予防法を確立するためには、実際の臨床状態に近い動物モデルの開発が必要不可欠で、我々はヘアレスラットを用いて独自の手法で実用性の高い褥瘡モデルの開発を行っている。
幹細胞の褥瘡治療への応用
再生医療は近年、脚光を浴びている治療法であり、従来では治療が不可能であった疾患の治療に幹細胞から誘導された心筋細胞などが応用されつつある。このような再生医療が褥瘡の治療にも応用できないかと考え、現在、幹細胞の褥瘡治療への応用を試みている。
温泉療法の科学的検証
温泉療法は日本古来の病を癒す方法であるが、科学的な根拠が乏しい。長野県は温泉が多く、現代医療の一翼としてもっと温泉を理解し、その応用を広めるために、動物実験など科学的検証を行う。

太田克矢

博士(医学)

看護学科新入生への理科的基礎知識の教授方法の開発

看護学科で学習を開始するのに必要な理科的基礎知識を、高校までの過程で習得していない学生に対して、よりよい教授方法を開発している。 看護系の学部や学科への入学時点で、看護師学校養成所に定められいる教育内容を修得するための理科的なリテラシーを、有していない学生が多い。そこで本研究では、看護学科で学ぶ為に必要な、理科的基礎知識の教授方法を、いくつかの個別の項目ごとに開発し、これらの効果について検討している。

水中運動を用いた高齢者ヘルスプロモーションに関する研究
輸液中に発生する気泡の抑制法方の開発


治療
坂田 憲昭教授
(医学博士)
黄色ブドウ球菌感染症の迅速・簡易診断法の開発
院内感染および市中感染の原因菌として、黄色ブドウ球菌は我々ヒトにとって身近でありかつ極めて重要な存在である。現在、この菌による感染症の診断には、数多くの方法が考案され実際に利用されている。この研究では、そうした既存の検査・診断法に比して、より迅速に特別の機器・器具や熟練した手技等を要することなく、医療現場においても簡便に利用できる方法を、同菌の産生する外分泌タンパク質を新規マーカーとして開発することを目標とする。
細菌増殖に伴う細胞壁の代謝調節機構の解明
菌体を浸透圧変化などの外的環境の変化や、免疫機構などから守るための存在として、細菌細胞壁は菌にとって極めて重要なものである。しかし、菌は自らが分裂・増殖し、さらには感染を成立させるための毒素・酵素等を分泌する際には、この強固な構造体を適切な部位およびタイミングで一時的に分解し再構築を行う必要がある。我々はこうした細菌細胞壁の代謝過程に関ると推測される新たなタンパク質を見出した。そして、これを含めた複数の酵素群から構成されると考えられる代謝複合体の構造と、その厳密な活性制御機構について研究している。このことは、従来からの抗生剤に代わる新たな感染症治療法の開発を目指したものである。
海藻由来の抗菌物質をシードとした新規抗菌剤の開発
近年、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に代表されるような多剤耐性菌の出現と広がりが、医療機関内ばかりでなく一般社会においても大きな問題となっている。この研究では、こうした新たに出現してくる多剤耐性菌に対して著効を示す全く新しいタイプの抗菌剤を、海藻から分離された抗菌物質をもとに開発し、その構造との活性相関および作用機序を明らかにして、最終的には臨床へ応用することを目的とする。

 

 

 

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基礎看護学

 

分野 教員名 研究テーマ
基礎看護学 伊藤祐紀子教授
1 看護における共感の研究
看護における共感に関する研究の動向や課題を捉えるための文献研究や、臨床の日常場面で交わされる患者−看護者の相互理解・相互行為の場面に焦点をあてて、そこで生じる共感のプロセスとその構造を明らかにする質的帰納的研究を進めてきました。
2 看護技術における行為の構造化に関する研究
血圧測定、ガウンチェンジ、リネンチェンジ、シャンプーに焦点をあてて、それぞれの看護技術に内包される身体性、順序性の特徴を共同研究で明らかにしました。4つの技術に共通していたのは、患者の療養空間でケア関係を結び、ケア空間に整えることからはじまり、終了時にはケア関係を解消し、ケア空間をもとの療養環境に整えるという特徴でした。また、それぞれの技術独自の特徴が見いだされ、共同研究の楽しさも発見しました。
3 臨床における看護師の身体のありように関する研究
博士課程で着手したテーマですが、いまだに探究は続いています。これまで看護の場にある「身体」の捉えとして、所学問領域における身体論と看護における身体の捉えを比較検討したり、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチをもとに「患者への気がかりをもとに看護していくプロセス」を明らかにする取り組みをしてきました。常々経験的に看護師には、看護のための独特の触角(誤字ではありません)とシックスセンスがあると感じています。それを事象として捉え明らかにしていきたいと考えています。

メッセージ:私にとって大学院での学びは、“これぞ学ぶことの神髄”という体験でした。自らの関心を研究課題としてとことん探究してみませんか。時に伴走者となり、時に支援者、指導者となり、教育研究に携わるものとして共に学んでいきたいと思っています。

宮越幸代准教授

(看護学修士)

(国際看護学)

1

途上国と日本の看護の違いについて、その違いをもたらしている臨地の状況や文化、歴史、社会情勢等の影響を考慮しつつ、看護の基本となる普遍的な原理・原則に即した効果的な国際協力手法について探究する。

2

中南米各国の専門職教育において歴史のある社会奉仕実習の効果と課題、特に看護職による高度実践や専門職連携が途上国の地域保健にもたらす影響を具体的に検証する。

3 災害被災地の救援にあたる支援者の安全管理・健康管理上の課題を具体的に明らかにし、被災地の復興に間接的に寄与しうる方法と内容を検討する。
4 遠隔授業システムによる授業配信がもたらす利便性と受講生への教育効果、副次的効果について検証した結果を、開発途上国の医療従事者への技術教育に必要な環境整備および評価方法の開発に活かすとともに、国内外の複数の大学間での経験が共有できるシステム構築に必要な条件を明らかにする。

メッセージ:国際看護に必要な視点、実践力は国内外に関わらず常に私たちの身の回りで求められています。災害看護にも通じるフィールドに切りこむ力や適応力、応用力を国内外で発揮しながら、その原則を具体的な事実から共に検証してみませんか?

看護管理学

金子さゆり教授

(看護学修士)

( 医学博士)

1 看護管理者のコンピテンシーに関する研究
安全で質の高いケアを提供していくためには、看護人的資源の質向上が必須であり、そのためには看護管理者のマネジメント能力の向上(コンピテンシーの獲得)が欠かせません。看護管理者のマネジメント能力の向上を目指した効果的な組織的人材育成の方策を検討することを目的に、インタビュー調査とアンケート調査を進めています。
2

看護管理者、看護師、看護学生のストレスマネジメントに関する研究

看護管理者の抱えるストレス、看護師の勤務実態(交代勤務、超過勤務、休憩時間など)と疲労・ストレスによる医療安全への影響、看護師のワークライフバランス等について検討しています。また、看護学生のストレスコーピングに関する研究も行っています。

3

長期療養施設における安全管理とケアサービスの質評価に関する研究

長期療養施設における患者安全とケアの質についてストラクチャー、プロセス、アウトカムの3側面から検証を行い、合理的な医療・介護サービスの提案と質改善システムの構築を目指して研究を進めています。

4

在宅医療・介護サービスの質評価に関する研究

在宅領域における医療・介護サービスの質評価を目的に、脳卒中で在宅療養している療養者と家族を対象に、在宅療養中に受けた医療・介護サービスと療養者のQOLや主介護者の介護負担との関連を検証しています。

5

急性期の看護人員配置と医療の質・安全に関する研究

急性期病棟における看護業務量、投入されるマンパワー量、インシデント・アクシデントとの関係から、安全な医療が提供できる適切な看護人員配置について検討しています。

メッセージ
大学院では、医療の質・安全に関する基本的概念、安全管理手法、質評価と質改善の手法を学び、また、看護ケア提供体制、看護組織の運営・管理、看護職者の人材育成・キャリア開発・ストレスマネジメント等、看護管理の理論と実践の統合を図りながら、質の高い看護ケアに資する効果的な看護管理の探究を目指しています。限られた社会資源の中で、患者の安全確保はもちろんのこと、医療や看護の質をいかに向上させることができるかについて、興味のある方、ぜひ一緒に研究してみませんか。

 

 

 

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発達看護学

 

分野 教員名 研究テーマ


・助産看

清水 嘉子教授

博士(学術)

現在、公的資金により以下の研究に取り組んでいます。

母親の健康チェックシートの開発と評価 ―育児相談への活用と縦断調査の試み― (23-27年度 文部科学省科研費研究基盤研究C 研究代表者)

 研究代表者として、6年間の科研費による研究に引き続きその発展形としての課題に取り組んでいます。育児幸福感を測定する尺度の短縮版の再開発をふまえて、その実用化を目指すことにあります。先行して行われた科学研究で作成した育児ストレス尺度短縮版とあわせ,「母親の健康チェックシートMother's Well-being Check Sheet (以下MWCSとする)」として完成させます。課題としてはMWCSの個人プロヒィール表を作成し、育児相談時にその活用を試み評価します。さらに,MWCSに加えて、身体的な疲労感、育児に対する自信に関する心身の状態を縦断的に追跡し明らかにします。

2

助産師基礎教育における産婦ケア能力の獲得に関する研究 (24-26年度 文部科学省科研費研究基盤研究B 研究代表者 遠藤俊子)

助産師基礎教育において、とくに助産実習の指導評価に関する研究に取り組んでいます。さらに、卒後3年間の助産師の能力の発達研究にも取り組んでいます。6大学共同による6年間にわたるデータの蓄積をもとに、大学における選択コースの教育並びに卒後の支援について提言することを目指しています。研究協力者として関わっています。

入院中の乳児に付き添う母親の母乳育児の実態と母乳分泌維持促進のセルフケア行動 (24-25年度文部科学省科研費研究萌芽研究 研究代表者 塩澤綾乃)

 子どもの入院中に付き添いをしている母親の母乳育児支援について検討する研究で、テーマの絞り込み、分析やまとめなど研究分担者として関わっています。

里山における災害被災者支援のための遠隔ケアシステム構築に関する研究 (24-27年度文部科学省科研費研究基盤研究A 研究代表者 北山秋雄) 
すでに妊産婦を対象とした遠隔ケアシステムに対応した、データを共有するためのシートやビデオソフトの開発に取り組んできました。今後は災害時の母性看護領域にある対象に対する様々な課題に研究分担者として取り組んでいきます。

メッセ−ジ:皆様の関心テーマを尊重します。研究的なアプローチ、結果のまとめなど実際に取り組む上でサポートいたします。
*研究業績については、下記のホームページをご参照ください。http://www.nagano-nurs.ac.jp/president/shimizu.htm

阿部正子

博士(看護学 )

不妊治療を受療する対象者のニーズに応える生殖看護実践に関する研究

近年、生殖医療の進歩と発展に伴い、対象者のニーズも多様化しています。 不妊治療は本当に子どもの欲しい夫婦、女性、そして妊娠をともに願う医療従事者にとっても終わりのつけ難い治療ですが、約半数の夫婦は子どもを持てずに治療を終えるため、看護者はそのような結果も考慮しながら、その対象自身にかけがえのない固有の価値を見出し、治療とともに新たな自己実現の模索を支援するケアリング役割を発揮することが求められています。困難な局面に直面する対象者への支援のあり方、そして生殖看護の専門性の確立を目指す研究に取り組んでいます。

“人生の季節感をとらえた生き方”を目指した次世代へのヘルスプロモーション活動

晩婚化、晩産化に伴うハイリスク妊娠の増加や、加齢による妊孕力の低下で不妊に悩む人々が増加していることは大きな社会問題となっています。さらに子宮頸がんの罹患者も若年化および増加傾向を示しており、女性の健康を包括的に支援する思春期教育、ヘルスプロモーションの観点に照らした看護介入プログラムの構築が望まれます。そのための基礎研究ならびに支援プログラムの開発に取り組んでいます。

新人助産師のキャリア発達と職業的アイデンティティの形成に関する研究

少子化が進むわが国の助産師の就業先は、産科の混合病棟化やハイリスク妊娠・分娩の増加等により複雑で厳しい様相を呈しています。そうした中で助産師の専門性と自律性を発揮できる職業人の育成体制の充実は喫緊の課題です。基礎教育を修了した新人助産師のキャリア形成初期の経験特性および職業的アイデンティティの形成過程を構造化し、その成果を教育実践に応用することを目指します。

メッセ−ジ:「苦労はあるけど、研究は面白い」と感じられる仲間を育てたいと思っています。

藤原聡子准教授

博士(医学)

修士(人文科学)

 以下の内容の文献研究を行っている。

第2次世界大戦後の日本の医療施設における助産活動に関する文献研究

2

育児・セクシュアリティに関する近・現代日本の育児雑誌等を題材とした文献研究

江戸時代の育児書・助産書の翻訳

メッセージ:助産の文献研究に関心のある方に期待してます。





内田雅代 教授
博士(看護学 )
小児の慢性疾患看護に関する研究
(1) 平成18-20年度特別研究「慢性疾患をもつ子どもと家族とのパートナーシップ形成に向けた看護師のかかわりに関する研究」を継続中である。
(2) アトピー・アレルギーつ子どもと家族に関する研究活動として、平成9年の親の会の設立より関わり、会員への調査・定例会の支援と年1回の講演会を継続してきた。
(3) ?型糖尿病をもつ子どもと家族
糖尿病患者・家族会が実施しているサマーキャンプへの参加を院生の演習の一部として位置づけ、また、調査等を継続してきた。
小児がん看護に関する研究
(1) 平成16-19年度科研「小児がんをもつ子どもと家族の看護ケアガイドラインの開発と検討」では、子どもと家族のQOL向上をめざし「小児がん看護ケアガイドライン」を作成し、ガイドラインの修正、普及に向けて取り組んでいる。
メッセ−ジ:小児看護に関心のある皆様、子どもや親、多職種と協働し学んでいきましょう。

竹内 幸江 准教授

修士(看護学)

きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケア
きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケアについて、介入時期、子どもと親の援助ニーズ、支援体制に必要な要素を明らかにし、具体的に運用できるグリーフワークプログラムを作成し、その効果について検討することを目的に研究をしています。

2 終末期にある子どもと家族へのケア
終末期にある子どもと家族のニーズについて、子どもを亡くした家族を対象に調査しています。また、終末期の子どもと家族をケアする看護師のメンタルヘルスケアの体制つくりについても調査研究をしています。

メッセージ:子どもへのグリーフケアについて、一緒に考えてみませんか。

成人看護学

安東由佳子教授

博士(保健学)

 

1

慢性疾患患者(生活習慣病、難病、がん等)のセルフマネジメントに関する研究

 慢性疾患患者が、QOLを低下させることなく、生涯、適切に疾患や生活を自己管理するために、看護師がどのように関わることができるのか、その看護方法について研究しています。

2

慢性疾患患者(生活習慣病、難病、がん等)のQOLに影響する心理・社会的要因に関する研究

 慢性疾患患者のQOLに影響する心理・社会的要因について研究し、QOLを高める看護方法について探求しています。

3

看護学生のキャリア教育に関する研究

 看護学生のキャリア発達を促すにはどのような支援や教育が必要かについて、研究しています。「平成26〜28年度 科学研究費補助金(挑戦的萌芽)研究代表者:看護キャリアモデル構築につながる大学生への体験交流型教育の試みと有効性の検討」

4

慢性疾患患者をケアする看護職のメンタルヘルスに関する研究 

 患者を支える看護職のメンタルヘルスについての研究をしています。

メッセージ:慢性疾患患者の看護や成人期にある人々の健康に、少しでも関心がある方は是非、ご連絡ください。成果を現場に還元できる研究の楽しさを一緒に体験できればと考えています。

 

 

 

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広域看護学

 

分野 教員名 研究テーマ
老年看護学 渡辺 みどり教授
(看護学博士)
施設入所高齢者の主体性維持に関する研究
介護保険施設入所高齢者のケア提供者との相互作用や主体的な行動のプロセスに関して研究しています。
認知症高齢者の終末期ケアに関する研究
介護福祉施設にで、認知症高齢者とその家族が直面する意思決定・事前意思決定について研究しています
在宅認知症高齢者の家族介護者のストレス・マネジメントとQOLに関する研究
「在宅認知症高齢者の家族介護者におけるストレス・マネジメントとQOLの関係」(平成16年〜18年度長野県看護大学特別研究補助金:研究協力者)など、家族介護者のQOLを高める看護方法について研究しています。
高齢者ケア施設看護職者の専門職的自律性に関する研究
「介護老人保健施設における看護援助の構造と実践的教育モデルの開発」(平成16年〜17年度科学研究費補助金 基盤C:研究代表者)など、介護保険施設の看護の専門性を追究しています。
メッセ−ジ:「高齢者がよりその人らしく生きる」ことを私たちはどう支えられるのでしょうか?一緒に考えてみませんか。
精神看護学

岡田 実 教授

博士(看護学)

患者の暴力と攻撃に対処する精神科看護実践に関する研究

 医療従事者が遭遇する暴力の問題はもはや精神医療だけの問題ではありません。広範な医療保健福祉の現場で発生している暴力にそれぞれの専門職者がどのように対処しているのか、その実際の姿を研究しています。

精神科における患者‐看護師間の対立状況を解決するコミュニケーションスキルに関する研究
 医療現場で発生している暴力の背景には、患者‐医療従事者間に生じた対立状況とそれへの対処・解決策に問題があると考えられます。発生した暴力に適切に対処するだけでなく、対立状況に一定に解決をもたらしどのようにすれば暴力の発生を防止できるかを研究しています。
看護教育における暴力への対処策の位置づけに関する研究
 医療現場では新人看護師の多くがリスクに囲まれています。これらのリスクに適切に対処するスキルを看護教育でどのように位置づけが可能なのか、そしてそのプログラムはどのようにあるべきかを研究します。
精神科救急および急性期状態の患者に対する看護実践能力に関する研究
 現在、医療現場は多くのリスクを抱え込んでいます。突然の行動変容のため精神科的な対処が求められる場面も増えています。いわゆるこうした「行動救急」への対処は精神科看護師に期待されている専門性のひとつでもあります。緊急事態への対処が求められる精神科看護師の専門性について研究します。
リエゾン看護師としての能力開発および精神障害者の地域支援に関する研究
  精神専門看護師(CNS)としての実践能力を培うために、スーパービジョンを受けながら、救急・急性期におけるケア、コンサルテーションやコーディネートの方法を実践的に理解することを目指します。また、地域移行を果たした精神障害者の地域支援の在り方をACTなどの実践から学びます。

メッセージ:精神科看護師の抱えている諸問題や看護実践をめぐる諸課題に向き合い、看護実践に寄与できる方策を考えましょう。





安田 貴恵子教授
(看護学博士)
「地域住民の健康保持増進を目指した援助方法および支援システムに関する研究」
生活習慣病予防を目的とする保健事業の計画・評価や保健指導の方法について、保健指導技術の構築、支援システムのあり方について追究しています。
「在宅療養者と家族の支援に関する研究」
家族介護者は負担を感じるだけでなく、自身の介護体験を通して何かを得ているのではないかということに着目した研究を行なってきました。現在は、脳血管障害者の在宅療養生活を豊かにできるための看護支援に関する研究に取り組んでいます。
「地域の健康危機に対する保健師の役割に関する研究」
これまでに自然災害時の保健師の活動分析の研究や南信地域の保健所保健師と共同で実態調査を行なってきています。現在は、長野県の地域特性に合った演習教材の開発に取り組んでいます。

 

メッセ−ジ:保健医療福祉制度の変化に伴い、地域看護活動も大きく変化してきています。変化に追われて、地域看護の仕事、保健師の仕事の面白みを感じることが少なくなっていませんか? 時に立ち止まり、振り返る時間もとても大切です。

里山

・遠隔看護学

北山 秋雄教授
(保健学博士)

「里山における災害被災者支援のための遠隔ケアシステム構築に関する研究」平成24-27年度日本学術振興会 研究代表者 基盤研究A  補助金総額約3,000万円)
 平成15年8月27日、遠隔ケアシステムに関するビジネス特許(出願番号:2003-302676)を特許庁に申請し、平成17年度〜平成23年度の間、2回続けて日本学術振興会科学研究補助金(基盤研究B)を得て、阿南町社協で臨床試験を繰り返し、現時点で最先端最高水準の遠隔ケアシステム「サラスSalus」の基本系を完成させました。サラスの潜在性・可能性は極めて高く、地域の総合生活支援、へき地・災害被災地の再生復興に最適なツールでもあります。今年度から新たに4年間、上記の研究課題で日本学術振興会科学研究補助金(基盤研究A)に採択されました。本研究は、2011.3.11の東日本大震災以降喫緊の課題となっている、過疎・高齢化に直面しているわが国の中山間地域の里山における災害被災者支援のための遠隔ケアシステムの構築を目的としています。サラスによる先進的地域福祉の「まちづくり」を通して、県内外のへき地・災害被災地の再生復興に取り組みたいと思います。この分野では本学が世界をリードする位置にあり、「遠隔看護学 (telenursing)」という学問の創生も視野に入れて教育研究を行っています。
*サラス(Salus)・・・ギリシャ神話の健康と安全の女神
サラスのHP:

http://www.nagano-nurs.ac.jp/irc/kouken/enkaku/index.htm

「性的搾取及び性的虐待被害児童の実態把握及び対策に関する研究」 (平成12-14年度厚生省厚生科学研究費補助金 研究代表者 補助金総額1,370万円)
 本研究は、潜在化しやすいと言われている性的被害の実態を保健医療福祉および司法の立場から検討し、早期発見の方法、専門家や機関がとるべき望ましい初期対応に関するガイドライン/マニュアル等を作成することを目的としました。
「中山間地域の里山における女性高齢者の健康資源開発に関する研究」」(平成19-22年度日本学術振興会 研究分担者 基盤研究C 補助金総額390万円)
 里山を「人間社会とその生活環境としての自然が持続的に共存関係を維持している地域」と捉え、遊休農地を利用した高齢者のグループ農業を通じて、健康資源としての里山の活用の方策について探究しています。
 

 上記の他、本学大学院博士前期課程(2006年度)と博士後期課程(2008年度)に「里山看護学(Satoyama Nurisng)」分野を創設し、「里山資本(Satoyama Capital)」等の研究を通して、「里山看護学(Satoyama Nurisng)」という学問の創生も視野に入れた教育研究を行っています。
 メッセ−ジ:「理論なき実践は盲目であり、実践なき理論は不毛である」。愛と知恵と勇気と実行力と幾ばくかの天運があれば現実を変えられる。「天を怨みず人を尤(とが)めず」 「無常を識りてなお気高く、凛々しく、潔く」天命を成就したい。