4月2日(火)  
 

7時にモーニングコールしてくれと言ったのに、実際に電話が鳴ったのは7時30分を回っていた。これがいわゆるSamoan Timeってやつか。コンピュータをスリープから起こすといきなりプリンタが印刷を再開した。シャワーを浴び一人でホテルのレストランで朝食。いわゆるバイキングであるが、食べている途中にクローズとなった昨日とは違い、8時過ぎだと言うのに私が今日の最初の客らしい。8時9分に入店し8時14分には支払いを済ませ、部屋に。パワーポイントにアニメーションをつけ、今日のプリゼンに万全の体制で臨む。「万全」などと言うからにはアニメではなく発表原稿作れ、と叱られそうであるが、それはパス。PDM(Project Design Matrix)、スケジュール、プリゼンハンドアウトを携え9時00分に表へ。9時30に打ち合わせが予定されているJICAサモア事務所には9時9分に着いてしまい、守屋所長と三村副所長としばし会談。ひととおり今回の滞在期間中の活動と目的について説明する。この人たち、むちゃくちゃ理解が早かった。とくに、今回の訪問が、NUSのリサーチャーが本調査をするための基盤作りであること、目に見える成果がすぐに現れにくい類いの活動であるが意義は大きいこと、などをほぼ完ぺきに理解してくれた。10時過ぎにNUS本校へ移動。原専門家と会談後、大会議室に。Samoan Timeもなんのその、看護学部の全員がそろっていた。また、今回導入するコンピュータがテーブルの上に並べられた。会議の参加者は、Magele副学長、Fulisia学部長、看護学部のスタッフ、原専門家、三村副所長、斉藤シニアボランティア、そして内田、前田である。会議室のテーブルの向こう側に体格の良いSamoa人スタッフ、こちら側に日本人が座った。どうみても、こちら側の方が貧弱そうに見える。そんな中、取材クルーがビデオ撮影機材を会議室に持ち込み、いきなりセッティングを開始した。同行していた三村さんが、うそかまことか「明日あたり放映されるよ」。Iokapetaの司会で指名され、スピーチをすることになった。本当はLCDプロジェクタでプリゼンするためにアニメーションをつけたのだが、リクエストしていたLCDプロジェクタが準備されないまま、配布資料のみでスピーチ。内田先生が、今回のリサーチの背景である日本における小児の肥満についてスピーチ。とくにObesityという単語には向こう側の人々がむちゃくちゃ反応して(いるように見え)た。つぎに、Magele副学長がスピーチ。主な内容は今回導入するコンピュータに対するJICAへのお礼であり、副学長と三村さんの握手で会議のクライマックスとなった。
私の最大の収穫はNUSのComputer lab.のManagerであるIoritanaを紹介してもらい、看護学部のスタッフ用にメールアカウントを作る道筋をつけ、自分のマシンをNUSのLANにつなぐためのMACアドレスの登録を依頼したことである。看護学部のスタッフと集合写真を撮った。前列右からFulisiaの秘書(名前は不明)、斉藤シニアボランティア、内田、Iokapeta、Ma、後列右からEseta、Murraye、Vipula、Fulisia、前田である。ちなみに撮影者は三村副所長。
その後、軽食とコーヒーが出て11時30ごろお開きとなった。大学キャンパスを三村さんの案内で見学。先程のクルーに「ビデオの編集が終わったらダビングしてくれるか?」と尋ねOKの返事。12時30分ごろ車に乗り、ダビング用のビデオテープ(T-120のテープが30タラ、約1000円)を購入し13時にホテル到着。
午後は14時に本校へ。JICAの南雲さんとともにFulisiaのOfficeに。私は看護学部への設置を主張したが、看護学部にネットワークが来ていないからと押し切られ、Fulisiaの部屋にコンピュータを設置することになった。さらに南雲さんがなにげにつけたFulisiaのコンピュータがうんともすんとも言わず、修理行きとなり、何とその空いたスペースにニューマシンを設置。ニューマシンをNUSのネットワークにつなぎ16時に帰還。
懲りずに7時にモーニングコールを依頼し、22時30分就寝。

 
 
 

 
 

Last Updated: Fri, 2002-04-26 11:13 am
Jukai Maeda (Nagano College of Nursing)