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大学院教員の研究内容紹介


下記(このページ)は、主として大学院分野責任者の研究内容を記載しています。入試で出願する分野の決定等に、参考資料としてご利用ください。

看護基礎科学

病態機能学

喬 炎 教授|博士(医学)
  1. 新しい褥瘡モデルの開発
    褥瘡は皮膚の局所圧迫による虚血性創傷で、難治性であり、二次的感染を起こすと容易に重篤化し、患者の生命を脅かす事態に陥る。その治療法や予防法を確立するためには、実際の臨床状態に近い動物モデルの開発が必要不可欠で、我々はヘアレスラットを用いて独自の手法で実用性の高い褥瘡モデルの開発を行っている。
  2. ブルーライトによる褥瘡の早期診断法の開発
    褥瘡の多くは初期段階の発赤(紫斑)からさらに潰瘍へと進行することが臨床でよく観察される。この発赤レベルでの早期発見・治療により悪化への抑制が可能であると考えられる。しかしながら、類似する発赤は自然に消退する充血による変化も存在して、両者の区別は困難であることが現状である。我々はブルーライト(紫外線を中心とした光線)を用いて褥瘡の早期段階における診断法の開発を行っている。本研究は国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同で行う予定である。
  3. 褥瘡の早期診断の「ガラス板圧診法」の科学的検証
    前述の早期褥瘡と充血の区別は実際に臨床現場では「ガラス板圧診法」が推奨され、発赤の判別に用いられているが、この方法の科学的根拠は限られ、積極的に臨床現場で使用されていない。この「ガラス板圧診法」の信頼性と妥当性を検証するために、圧迫性傷害動物モデルを用いて、「ガラス板圧診法」の最善条件を科学的に検討し、エビデンスのある方法の確立を目指す。本研究は東京理科大学との共同で行う予定である。
  4. 幹細胞培養液の局所投与による褥瘡の早期治療法の開発
    再生医療は近年、脚光を浴びている治療法であり、従来では治療が不可能であった疾患の治療に幹細胞から誘導された心筋細胞などが応用されつつある。このような再生医療が難治性褥瘡の治療にも応用できないかと考え、現在、一般社団法人国際抗老化再生医療学会との共同研究で幹細胞培養液の局所投与によって、早期褥瘡の治療法の開発を試みている。
  5. 温泉療法の科学的検証
    温泉療法は日本古来の病を癒す方法であるが、科学的な根拠が乏しい。長野県は温泉が多く、現代医療の一翼としてもっと温泉を理解し、その応用を広めるために、県内多数の温泉施設の協力を得て、動物実験など科学的検証を行っている。
  6. 漢方「八仙逍遥湯」浴による褥瘡の早期治療法の開発
    古来より創傷治癒に対して、漢方による薬湯浴が用いられてきた。その中、「八仙逍遥湯」は中国古代から伝わり、中国の医療現場において現在も応用されている。一方、褥瘡は難治性皮膚創で、臨床上大きな問題となっている。漢方浴が褥瘡に対して治癒促進作用があるかどうかは不明である。そのため本研究では「八仙逍遥湯」を浴用剤として使用し、動物の皮膚圧迫性傷害創に対する影響を検討する。
メッセージ:
褥瘡は全世界の共通の医療難題である。その早期診断と早期治療法の開発によって、患者さんを苦痛から解放されることはわれわれ医療・看護職の使命でもある。当分野において世界のどこにも通用する一流の研究を一緒にやりましょう。

太田 克矢 教授|博士(医学)・修士(理学)
  1. 看護学科新入生への理科的基礎知識の教授方法の開発
    看護学科で学習を開始するのに必要な理科的基礎知識を、高校までの過程で習得していない学生に対して、よりよい教授方法を開発している。 看護系の学部や学科への入学時点で、看護師学校養成所に定められいる教育内容を修得するための理科的なリテラシーを、有していない学生が多い。そこで本研究では、看護学科で学ぶ為に必要な、理科的基礎知識の教授方法を、いくつかの個別の項目ごとに開発し、これらの効果について検討している。
  2. 水中運動を用いた高齢者ヘルスプロモーションに関する研究
  3. 輸液中に発生する気泡の抑制法方の開発
メッセージ:
研究をすることは「ものごとをじっくり看て考える」ということに繋がります。私たちと一緒に大学院で学びませんか。

基礎看護学

基礎看護学

伊藤 祐紀子 教授|博士(看護学)
  1. 看護における共感の研究
    看護における共感に関する研究の動向や課題を捉えるための文献研究や、臨床の日常場面で交わされる患者-看護者の相互理解・相互行為の場面に焦点をあてて、そこで生じる共感のプロセスとその構造を明らかにする質的帰納的研究を進めてきました。
  2. 看護技術における行為の構造化に関する研究
    血圧測定、ガウンチェンジ、リネンチェンジ、シャンプーに焦点をあてて、それぞれの看護技術に内包される身体性、順序性の特徴を共同研究で明らかにしました。4つの技術に共通していたのは、患者の療養空間でケア関係を結び、ケア空間に整えることからはじまり、終了時にはケア関係を解消し、ケア空間をもとの療養環境に整えるという特徴でした。また、それぞれの技術独自の特徴が見いだされ、共同研究の楽しさも発見しました。
  3. 臨床における看護師の身体のありように関する研究
    博士課程で着手したテーマですが、いまだに探究は続いています。これまで看護の場にある「身体」の捉えとして、所学問領域における身体論と看護における身体の捉えを比較検討したり、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチをもとに「患者への気がかりをもとに看護していくプロセス」を明らかにする取り組みをしてきました。常々経験的に看護師には、看護のための独特の触角(誤字ではありません)とシックスセンスがあると感じています。それを事象として捉え明らかにしていきたいと考えています。
メッセージ:
私にとって大学院での学びは、“これぞ学ぶことの神髄”という体験でした。自らの関心を研究課題としてとことん探究してみませんか。時に伴走者となり、時に支援者、指導者となり、教育研究に携わるものとして共に学んでいきたいと思っています。

望月 経子 教授|博士(看護学)
  1. 異文化と看護形成
    概要:看護はそれぞれの国の文化の中で形成され、その歴史の中で醸成されていきます。よって、看護は世界共通の普遍性と独自性の両面を持ち、多様な価値観の中でそれを受容する事が必要になります。開発途上国において看護がどのように文化・歴史の影響を受け形づくられるか、その国の「看護の概念」を探求し、その国の看護の独自性を尊重した視点を持つための調査研究に取り組んでいます。
  2. 開発途上国における看護管理と看護の改善に関する研究
    概要:開発途上国の多くは看護管理という概念はありません。このような中、開発途上国の病院で看護管理が整えられたことにより、院内の看護の質が開発途上国にはない速さで改善されていくのを目の当たりにしました。インタビューとアンケートで、看護管理の体制整備の各ステップが看護の質の改善にどのように影響があったのかを探求しました。現在は、この手法が他の開発途上国の看護の改善にも献できると考え研究を進めています。
  3. 在日外国人と災害に関する研究
    概要:平成30年度末の在留外国人数は273万1,093人となり、前年末に比べ6.6%増加し過去最高となりました。また、平成30年度の入国管理法の改正により、日本に住む外国人は増加の一途をたどると言われています。合わせ、近年日本は大型災害が増える中、言葉や文化に壁のある外国人は「要配慮者」と定義され、特に支援が必要な対象とされています。しかし、その支援は明確にされず、準備も含め発災時にどのような対応が必要なのか、また可能なのか模索の段階です。このような中、災害をめぐる在日外国人のニーズを明らかにし、必要な支援を検討しています。
メッセージ:
看護の概念は1つではありません。多様な要素や過程を経て形成される「看護」について一緒に探求してみましょう。その探求の過程でとことん「看護」を語りませんか?そして機会があったら「看護」の(見え)ない国に行き、その実際に触れ「看護」のあり方を探ってみませんか。

発達看護学

成人看護学

柳原 清子 教授|博士(社会福祉学)
  1. がん終末期患者と家族への支援
    約20年間、がん終末期患者と家族への支援として、医療者支援も含めて、次のような研究を行っています。すなわち、≪がん患者・家族の「意思決定モデル」の作成と検証≫、≪がんターミナル期の家族の悲嘆研究≫、≪解決志向型家族看護モデル:「渡辺式」家族アセスメント支援モデルの開発と効果測定≫、≪がん治療をめぐる意思決定プロセスと家族システム変動の研究≫、≪多死時代における「死別の時」の家族リジリエンス研究≫を行ってきています。
    今後は、≪システム思考による、家族メンバー間、患者・家族と医療者間の円環的なコミュニケーションスキルの開発≫および≪がんにおけるAYA世代患者・家族の意思決定支援アプローチ法≫の研究を計画しています。
  2. 看護師の実践知の探究
    がん終末期患者と家族支援の研究は、すべてアクションリサーチ法を用いてきました。その過程で、≪がん看護臨床での家族内コンフリクト研究≫と≪コンフリクト研究-医療者と患者・家族間のコンフリクトパターンと解決法≫を行ってきており、臨床(在宅含む)看護師と共に、研究会活動を通して解決志向型のモデルを開発してきました。
    また、がん臨床における看護の実践知・暗黙知を探索し、それを明文化/論文化するために、山本らの「ケアの意味を見つめる事例研究」の方法を用いて、看護師と共同して事例研究を行っています。
  3. アクティブラーニングの教育方法の開発
    約6年前より、文科省が強く推奨する「アクティブラーニングの実践」を行っており、様々な教育技法(双方向授業、PBL:課題発見型学習、TBL:プロジェクト型学習、ジグソー法、ワールドカフェなど)を用いて、授業を企画し、実施・評価を行ってきました。そして成果物を教育学会等で発表し、論文化してきました。
    現在コロナ禍となり、オンライン授業・ハイブリッド型授業になる中で、ICT(教育アプリ)を積極的に用いてアクティブラーニングを推し進めていき、教育評価をして、効果測定に取り組んでいく予定です。
  4. 異分野融合型(分野横断的)研究『地域ケアエリア研究』:コロナ禍の高齢者
    A総合大学の、人間社会学域、理工学域、医薬保健学域の全三研究域からメンバーが集まって、「ビッグデータ(国保データベースなど)を活用した高齢・過疎社会でのレジリエントな地域デザイン」の研究に参画しています。担当するのは<ソーシャルキャピタルと高齢者の介護予防>であり、高齢者および家族のACP(人生会議)も含めた終末期ケアの介入スキル開発を計画しています。現在は、コロナ禍がどのように高齢者の在宅生活への影響を与えたか、の調査計画を立てています。
メッセージ:
様々な関心から、自分のテーマを決めたら「アクションリサーチ」の方法で展開しましょう。すなわち、【自分の専門性の突き詰め(テーマを定める)⇒フィールドで現場ナースと研究会活動や教育現場での授業展開⇒それらを研究論文としてまとめ、発表していく】のサイクルを実践して行きましょう。

母性・助産看護学

古川 亮子 教授|博士(看護学)
1.分離型里帰り分娩を選択した夫婦へのサポート
 分離型里帰り分娩を行った夫婦や家族サポーターの経験について里帰り開始時(妊娠期)~産後1年までの現状を把握した。また、分離型里帰り分娩中の夫婦へのサポート手段として、ビデオ会話(video-mediated communication)を用いた仮想共同空間(virtual co-presence)を共有することで、夫婦関係や父子関係にどのような効果をもたらすのか研究しました。
2.母性看護学におけるアクティブラーニング
 学生達がウィメンズヘルス・リプロダクティブヘルス/ライツ・周産期について母性看護学の特殊性を踏まえ、理解や考察を深められよう、感性教育やビデオ視聴(ドキュメンタリー番組など)、peer-teaching/learningなどを実践し、学習効果について研究しています。
3.看護学における情報学教育
 教育・医療分野におけるICTの重要性は日々高まっているが、実際の看護教育機関や医療機関で働く看護職者の情報学に関する認識についての情報はほとんどない。そこで、本研究では、看護教育機関における情報学教育の実際、看護教育機関に勤務する看護教員、臨床現場で勤務する看護職者を対象に、情報学についての認識や興味、受講経験、受講希望について全国調査を行い、看護職能を踏まえた看護情報学の教育内容について検討しています。
メッセージ:
 研究することは大変なことも多々ありますが、興味を形にすることは心が弾む経験になります。そして、研究結果は自分のみならず、是非とも看護・医療、社会に還元していってください。
河内 浩美 准教授|修士(保健学)
  1. 思春期にある子どもを育てる親への支援に関する研究
    性的特徴を伴う成長発達が著しい思春期は、子どもの性の健康の視点から家庭において親たちが果たす役割が重要とされています。しかし、当事者である親たちは子どもの性的成熟に不安や戸惑いを持つ方も多く期待される役割が十分果たされているとは言い難い現状があります。そのため性的成熟の成長発達過程にある子どもを持つ親への子育て支援への一助に向け研究を進めております。
  2. 助産師教育に関する研究
    少子高齢化や高度医療の進歩により助産師に求められる社会ニーズは多様複雑化してきています。これらのニーズに即した実践能力の習得に向けた助産師基礎教育のあり方について研究を進めてぽります。
メッセージ:
性の健康の視点における健康支援や周産期における助産実践などについての疑問を一緒に探求しませんか。

小児看護学

竹内 幸江 准教授|修士(看護学)
  1. きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケア
    きょうだいを亡くした子どもへのグリーフケアについて、介入時期、子どもと親の援助ニーズ、支援体制に必要な要素を明らかにし、具体的に運用できるグリーフワークプログラムを作成し、その効果について検討することを目的に研究をしています。
  2. 終末期にある子どもと家族へのケア
    終末期にある子どもと家族のニーズについて、子どもを亡くした家族を対象に調査しています。また、終末期の子どもと家族をケアする看護師のメンタルヘルスケアの体制つくりについても調査研究をしています。
メッセージ:
小児がんをはじめとした小児慢性疾患についても研究テーマとしています。さまざまな健康障がいをもつ子どものためにできることを一緒に考えていきましょう。

広域看護学

老年看護学

渡辺 みどり 教授|博士(看護学)
  1. 施設入所高齢者の主体性維持に関する研究
    介護保険施設入所高齢者のケア提供者との相互作用や主体的な行動のプロセスに関して研究しています。
  2. 認知症高齢者の終末期ケアに関する研究
    介護福祉施設にで、認知症高齢者とその家族が直面する意思決定・事前意思決定について研究しています
  3. 在宅認知症高齢者の家族介護者のストレス・マネジメントとQOLに関する研究
    「在宅認知症高齢者の家族介護者におけるストレス・マネジメントとQOLの関係」(平成16年~18年度長野県看護大学特別研究補助金:研究協力者)など、家族介護者のQOLを高める看護方法について研究しています。
  4. 高齢者ケア施設看護職者の専門職的自律性に関する研究
    「介護老人保健施設における看護援助の構造と実践的教育モデルの開発」(平成16年~17年度科学研究費補助金 基盤C:研究代表者)など、介護保険施設の看護の専門性を追究しています。
メッセ-ジ:
「高齢者がよりその人らしく生きる」ことを私たちはどう支えられるのでしょうか?一緒に考えてみませんか。

精神看護学

有賀 美恵子 教授|博士(看護学)
  1. 高校生の不登校や学校不適応に関する研究
    高校生の不登校や学校不適応の予防、より健やかな学校生活への支援を可能にするために、登校回避感情に影響する要因について研究し、より効果的な支援のあり方を検討しています。
  2. 精神疾患が疑われる高校生への養護教諭のかかわりに関する研究
    学校現場では、精神医療との連携が必要な事例も多く、これらに対応、調整できる専門職として養護教諭の役割が重要視されています。養護教諭の支援の現状や課題について研究し、より効果的な援助方法を検討しています。
  3. 精神疾患が疑われる高校生への早期介入に向けた「学校‐専門多職種連携支援モデル」の開発
    精神疾患の急性期への対応は、医療機関のなかだけにとどまらず、地域や学校においても展開されています。課題も多く、教育現場と精神医療との連携や地域における支援のためのネットワークづくりが必要です。現在は、「学校‐専門多職種連携支援モデル」の開発を目指して研究を進めています。
メッセージ:
思春期のメンタルヘルスや支援について、いっしょに研究してみませんか。

地域看護学

安田 貴恵子 教授|博士(看護学)
  1. 共生社会における当事者を中心とした支援システムと地域づくりに関する研究
    介護保険制度を利用するほどでもないけれども、身体の不調を感じたり生活の支障が生じていたりする段階での予防と生活支援方法に関する研究に取り組んでいます。現在は、認知症の気づきの段階の把握方法と支援方法に関する地域マネジメントを構造的理論的に説明することに焦点をあてています。
  2. 山間地域の在宅療養者と家族の生活支援と包括的なケア体制に関する研究
    これまで家族介護者の介護体験に関する研究に取り組んできました。山間地域は、ヘルスケア資源が少ない状況で住民のニーズに応える必要があります。行政、地域包括支援センター、診療所の看護職の役割、連携機能について研究しています。
  3. 住民主体の健康づくり活動の方法に関する研究
    長野県は保健補導員活動の歴史があり、地区組織活動が綿々と続いています。健康づくり活動は、日常生活の中に取り込まれることによって継続性が担保されます。そこで、健康づくり活動に関わる当事者の視点からの体験や認識の変化に関する研究に取り組んでいます。
  4. 地域看護職者の人材育成・能力開発に関する研究
    日々の実践活動の経験を通して学び成長するプロセスを可視化する研究や学び合う場づくりに取り組んでいます。地域看護の現場で感じている、日々の業務の中ですっきりしないことやもやもやとしていることを言語化して、立ち止まって考えることを通して、気づきとなり保健師としての自己イメージが形成されます。学びや学び方の言語化とその継承方法の研究に取り組んでいます。
メッセ-ジ:
保健医療福祉制度の変化に伴い、地域看護活動も大きく変化してきています。このような時にこそ、看護の対象者を中心に据えて、その人のもつ力や人々が支え合う力を丁寧にとらえていくことも大切です。一緒に学んでみませんか。

柄澤 邦江 准教授|修士(看護学)
  1. 独居高齢者が住み慣れた場所で最期まで自分らしく生きるための支援に関する研究
    重度の要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域包括的ケアシステムの構築に向けて全国で様々な取り組みがされています。独居高齢者が増加している現状を踏まえ、どのような医療・介護体制があれば住み慣れた場所で自分らしく生きることを支えることができるか、訪問看護師の支援と地域体制づくりに焦点を当てて研究しています。
  2. 終末期療養者への訪問看護師と訪問介護従事者の連携・協働による支援モデルの開発
    医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ終末期の在宅療養者への訪問看護師と訪問介護従事者の連携・協働について研究しています。
  3. シームレスな緩和ケアを提供するための地域緩和ケア体制の構築に関する研究
    がん診療連携拠点病院に通院する患者様・看護職の皆様と地域の訪問看護師の皆様のご協力をいただき、調査や意見交換会を通して研究を行いました。入院中から緩和ケア外来と在宅医療および訪問看護とのつながりをつくる必要性や看護職および関係職種の一人ひとりの意識が切れ目のない地域緩和ケア体制をつくる大事な土台になると考えられました。
メッセージ:
訪問看護師の実践や提供体制、退院支援や外来看護、ケアマネジメントや多職種連携など、在宅で生活している人と家族への看護に関心のある方、いっしょに研究しましょう。

里山・遠隔看護学

座馬 耕一郎 准教授|博士(理学)
  1. 里山の日常生活にみられる健康行動の抽出
    生活の中のさまざまな行動には、健康を作り出す行動が含まれていると考えらます。 そうした意図しない潜在的な健康行動を、人と自然が密接にかかわりあう里山の日常生活の中から抽出していきます。またそういった潜在的な健康行動と、意図して行われる健康行動との関係についても、探っていきたいと思います。
メッセージ:
里山での暮らしには、人が健康で暮らすためのヒントが隠されていると考えられます。自分の日々の暮らしの中にある「健康資源」をみつめ直す機会にもなると思います。

秋山 剛 准教授|博士(保健学)
  1. 里山という環境の活用
    里山という環境をいかに日々の生活や健康に役立てることができるかについて考察していきたいと考えています。また、どのような資源があるかについても探求していきたいと思います。
メッセージ:
これからの健康資源のありかたについて考察していきましょう。
吉村 隆 准教授|博士(看護学)
1.里山における自然環境と人間の持続可能な共存関係を維持する地域づくりに関する研究
 里山に暮らす人々の生活の営みを、社会的、文化的な文脈から捉え、自然環境と人間の持続可能な共存関係を基盤とした、人々の健康生活を支える地域について、内部的・外部的諸条件から検討します。
2.里山の環境および多面的な集落機能と、地域住民の健康に関する研究
 里山には豊かな自然を基盤として、多面的な集落機能が残されています。農地や山林等の地域資源を地域住民同士が共同で維持・管理し、地域固有の資源や文化等を守っています。また、生活の中には、住民同士の信頼やネットワークに基づく相互扶助等があり、これが社会保障機能の一種のように機能していることもあります。このような里山の多面的な集落機能と、地域住民の健康との関連性について研究を進めています。
3.里山を健康資源として利用するための諸条件に関する研究
 里山を「人間社会とその生活環境としての自然が持続的に共存関係を維持している地域」と捉え、地域の健康課題の解決および住民の健康づくりに資する、健康資源としての里山の活用の方策について探究しています。
メッセージ:自然から学び、自然と共生する知恵や文化が残されている里山の暮らしから、人間が健康で豊かに生きるための手がかりが得られるのではないかと思っています。

メッセージ:
 自然から学び、自然と共生する知恵や文化が残されている里山の暮らしから、人間が健康で豊かに生きるための手がかりが得られるのではないかと思っています。
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